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執筆者の写真平井 新一

脱・“稼げない芸術家”!これからの“磨き”は、“稼げる技術者”のカギになる

 カーコーティングの施工工程は大まかに洗車→鉄粉除去→研磨→コーティングの4工程。その中で最も「時間」と「手間」がかかるのが磨き作業です。作業収益をしっかりと確保するためには、この磨き作業をいかに「はやく=効率よく」「やさしく=作業を簡便に」するかが求められるはずなのですが…いざクルマの前に立ち、ポリッシングをはじめると、磨きに没頭し、キズやシミを完璧に除去してピカピカの鏡面ボディに仕上げたくなる。そんな職人肌の作業担当者が多いようです。…と、いうわけで、今回は「磨き(ポリッシング)」のクオリティや効率、収益性などのお話をしたいと思います。

 さて、実際に磨きに没頭しかけても、作業を担当しているのが経営者であれば、はっと我に返り、“ほどほどの仕上がり”で次の作業に移ることができるのですが、作業者に経営感覚がない場合(とは言え、従業員に経営感覚を持てといってもなかなか難しいですよね~)は、そのまま目の前の仕事に没頭し、時計を見るのを忘れてしまいがちです。敢えて厳しい言い方をすると、収益よりも品質を優先する“稼げない芸術家”を育ててしまうことになりかねません。

 磨き作業には、クオリティと収益性を客観的に評価できる“バランス感覚”が大切。つまり、これからの“磨き”に必要なのは、“稼げない芸術家”ではなく、“稼げる技 術者”を育成することなのではないでしょうか。一般的にカーコーティング専門店などは経営者=作業者の場合がほとんどです。また従業員も経営者の近くでメリハリをつけて仕上げる技を取得していますが、ある程度規模が大きい整備工場、鈑金工場でメカニックや鈑金技術者が片手間で磨き作業を担当する場合には、この点に注意する必要があります。

 カーアフターマーケットの変化と共に、カーコーティングを取り巻く環境も大きく変化しようとしています。これまでの新車販売時のセット販売だけではなく、車検時や板金塗装時の販売やカーリースと組み合わせるなど、売り方も次のステージに移ろうとしています。売る仕組みやお客様のご要望やご予算に合わせて、クオリティと効率をコントロールできる磨き技術が求められる時代になりつつあります。もちろん繊細で緻密な磨きの世界も絶やしてはいけませんが、業界は今、人手不足や若者のクルマ離れという問題を抱えています。若い人はもちろん、女性やシニアでも積極的に雇用し、技術者として活躍(稼ぐ)できる場をつくっていくことも大切です。そのためには磨きを「はやく=効率よく」「やさしく=作業を簡便に」していく必要があります。弊社では磨き製品の供給だけではなく『Honjyoコーティング塾@倉敷』を開催し、ビギナーでも安心して磨き技術を習得していただける研修会を開催しております。毎月開催していますのでご興味のある方はお気軽にお申し込みください。




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